大学生活を支えてくれる優しい人たちの存在〜私は田舎が好きだ〜
私は現在大学4年生ですがこの4年間の間にたくさんの人に出会ってきました。
中学高校の時よりも幅広く多くの人たちに。
今回これを記事にしようと思ったのは、世の中にはこんな人もいるということを伝えたかったからです。
と言ってもそんな大それたことではないですが...
あと感謝の気持ちを文章にして思い出として残しておきたかったからです。
これが記事にした一番大きな理由ですかね。。
私はいくつかアルバイトを掛け持ちしていますが、その中でも食品の接客販売のアルバイトは4年間続けています。
基本的に朝と昼は大学の講義なので17時以降から22時のラストまでのシフトを入れています。
人件費の削減からか夕方からは一人で店を回さないといけません。
販売接客、製造、明日の準備、掃除、店締めetc...
慣れれば次に仕事を予測しながら機敏に動けますが、慣れるまでは仕事量が多いので覚えるのに時間がかかるのも確かです。
さらに私は店舗でも3番目に長く勤めていて、学生の中では1番長く勤めています。
なので新人指導も任されているので結構責任重大なんですよね〜笑笑
とまぁこんな感じの仕事場なんですけども、私がそのアルバイト先で出会った夫婦が今回のこの記事の主役です。
私が大学2年生の時でした。いつものように夜のラストに入っていると、人が良さそうな60〜70歳くらいの夫婦が仲良くやってきました。気軽に話しかけてくれ、ニコニコしながら商品を見ていました。
話しながら接客しているうちに
「君は大学生?一人暮らしなの?」と聞いてきたので
「はい、今大学2年生なんです。一人暮らしですよ。」と答えました。
するとその夫婦は
「夜遅くまでアルバイトをして大変でしょうに。いつも頑張ってるもんね〜」と言ってくれました。
もちろん私は
「いえいえ、アルバイトしないと生活も苦しくなるんでしょうがないですよ〜笑」
と答えました。
「一人暮らしならあまり料理もできないでしょう。おばちゃん達が何かお店でお弁当買ってくるからちょっと待ってて」
と言ってお弁当を買ってきてくれました。
赤の他人の学生にここまで優しくしてくれるなんて
と驚きながらも私は感謝の気持ちでいっぱいでした。
そこからその夫婦とは店に来てくれるたびによく話して、弁当も頂いていました。
シフトに合わせて店に来てくれるようにしてくれたり、アルバイトが早く終わるときはそれに合わせて来てくれて、夜ご飯を食べに連れて行ったりもしてくれました。
ある時何故こんなに優しくしてくれるのかを私は聞きました。
その夫婦によると
30年くらい昔にこの辺りで建設関係の仕事をした時に雇ったアルバイトがちょうど私と同じ大学に通っている学生だったそうです。今みたいに大きなショッピングモールもないのでアルバイト先がほとんどなかったのだと。お金が稼げない学生は昼ごはんもパンの耳をかじっていたりしていたそうです。それを見た夫婦はアルバイト全員に弁当を作ったり、ご馳走をしたりしていたそうです。なので私の通っている大学の学生にはずっとこんな風に良くしてくれてるということでした。
気がつけばたくさんのお弁当を買っていただいていました。
弁当、おにぎり、ジュース、果物etc...
この他にもたくさんの食べ物を頂きました。
風邪の時には風邪薬やマスクなども頂きました。
本当に感謝の気持ちで溢れています。
田舎の方が住みやすいとはこういうことだなと感じています。
公共交通機関が発達していても便利なお店が増えても私は都会に住みたいとは思いません。都会が悪いわけではなくて私には合わないということですが。
道を歩けばおじいちゃんおばあちゃん達が声をかけてくれます。
家の近くの個人居酒屋に行けば常連さんが奢ってくれます。
近くの整骨院へ行けば時間外でも治療してくれます。
部活の練習終わりには近くの民宿の夫婦がかき氷や飲み物をくれます。
通学路も右を向けば山が、左を向けば海が、潮風を浴びながら気持ちの良い空気を吸っています。
時間がゆっくり進んでいくように感じる、そんな場所で過ごす幸せを感じています。
そしてたくさんの優しさに包まれてこの4年間を過ごして来ました。
今回紹介したこの夫婦のような人達にも、田舎だからこそ出会えたのかなと考えるようになりました。
ストレス社会、忙しない人々、自己中心的な行動。
ニュースを見ても、実際に都会に出てみても今の日本は疲れ切っているように感じています。
就職したらこんな生活ももう出来なくなるかもしれません。
ただ、優しさを受け取る時はいつだって幸せな気持ちで満たされます。
私も誰かに、誰にでもどんな小さな優しさであったとしても、それを与えられたらなと思っています。
人と人との繋がりがこれからの人生でも一番の財産になっていくのだろうなと私は考えています。